四季のリンパケア~秋~

〜春夏秋冬 季節は巡り、その時々で私達の身体の状態もそれに併せて変化します。
秋にお勧めの施術部位はどこでしょうか?〜

「秋は肺を整える季節」であるということが云われています。
東洋医学の考え方ですが“肺”は、悲しみや憂いの感情を担当していると考えられています。
だから、秋は悲しみ、憂いといった感情が特に刺激されやすい時期なのです。特に肺が弱い人は、秋には一層この感情が強く出現しやすいといわれていて、

落ち込みやすく鬱になりやすいものです。秋は乾燥によって鼻や口・肌が乾燥しやすくなります。
肺は皮膚とつながっていて、肺の乾燥は皮膚の乾燥にもつながる可能性があるためです。

秋の乾燥対策としては「肺を潤す」ということが肝心で、そのためには白い食べ物がいいといわれています。(リンパケア的には白いものは身体を冷やす色ですが)
例えば、梨の栄養は肺に潤いを与えてくれるのでお勧めです。ただし、体温が低い方は多食しないように氣を付けましょう。他には、白きくらげ、白菜、大根、ネギ、白ゴマなどが潤いをもたらすものと言われています。

リンパケアでは肺を整えるためには、どうすればよいでしょうか?
身体の前面は、鎖骨下から胸郭までのリンパケアがお勧めです。
背中側では、胸椎3番から6番までの押圧や筋肉ほぐしと、その付近のリンパケアになります。

ちなみ胸椎3番は、胸椎の上から1番と数えて、3番目にある骨です。
よくほぐして優しく脇の下の腋窩リンパ節に流しましょう。
背中側は自分で行うのが難しい場合は、ご家族様と交代で行うとよいですね。

今から肺・腸を労わり、これからの季節を上手に迎えて健康な身体で冬を迎えましょう!