代表理事より 2023初夏

皆様、ごきげんよう。

その後いかがお過ごしでしょうか?
私はリンパケアを伝えるために、日本各地を旅して、たくさんの方とお会いできることを嬉しく思います。
又、旅の途中に見る車窓越しの景色に季節の移ろいを感じることも楽しみにしています。

出張先の宿泊施設では朝食を頂くことがありますが、普段、朝食はできるだけ頂かず、さらに忙しいと昼食を抜くこともしばしばあります。「身体に悪いのでは?」と心配されることが多くありますが、免疫学的には、朝食が必要なのは、若い時代だけといわれています。

食事によって体内に吸収された栄養素は、胃腸を通して血液やリンパ液によって細胞に運ばれるので、もし食べ過ぎてしまうと、余分な糖や脂肪などが血液中に残ります。
その余分な栄養素を処理してくれる防御免疫細胞の1つでマクロファージという細胞がありますが、食べ過ぎてしまうと、マクロファージの処理が追い付かなくなるので、免疫の働きが鈍りがちになります。

逆に断食などをして少食にすると、マクロファージは栄養処理の仕事量が減るので、別の仕事に専念できるようになります。「マクロファージの別の仕事」とは、外から入ってきた敵の防御です。
日頃、私たちの身体の外から入ってくる細菌やウイルスなどは、まずはマクロファージが処理をしてくれます。
つまり、病気になりたくなければ、少食にするとマクロファージが元気になり免疫力が高まります。
大人になるとエネルギー産生のシステムが変わってくるので、多くの方は若い頃のように1日3食食べるのは食べ過ぎというわけです。
大人は1日2食以下、体調が思わしくない方や、つい食べ過ぎてしまう方は、たまに断食をされる方がむしろ良いでしょう。
寝たきりのご老人に医学的な処置で栄養を摂らせすぎてしまうのも、年齢や活動量に合わない処置なので、注意が必要です。

ちなみに、子供は1日3食がいいというのは、子供時代は解糖系が優位になるからです。(大人はミトコンドリア系が優位になります)このご説明は難しくなるので、ご興味がある方は免疫学者の安保徹先生のご著書をご参考になさってください。)

出典元:「人が病気になるたった2つの原因」講談社

身体は取り換えがきかないので、ぜひ大切にされてください。