身体の回復力をみつめて 連載第1回
狭くて薄暗かった部室、靴のにおい、首から下げたストップウオッチ、汗まみれのTシャツとジャージ・・・
そして「ファイト!」の掛け声などを思い出すと胸が少しきゅんとします。それらは、私の青春そのものでした。
私は学生時代、陸上競技部で四年間マネージャーとして活動して、そこで私はスポーツマッサージに出会いました。
当時はみんな学生でお金がなくて、めったに接骨院には通えず、マッサージはマネージャーの仕事のひとつでした。
先輩たちから適当に習ったものでしたが、続けていくうちに自然と手技として身に付き、コツを掴み、上達し、成果がでてきました。
練習で足が疲労してむくんで、足が前にでない状態までいっても、練習後のふくらはぎや大腿部、臀部のケアで筋肉が緩んで足が軽くなり、背中が張って腕が振れない状態まで疲れても肩甲骨周辺や背骨周辺の押圧などのケアで身体が軽くなるど、
次の日もしっかり走れるように彼らは見事に回復しました。
そんな姿を四年間見てきて、人の身体の回復力の素晴らしさと、身体をケアすることの効果を実感していました。
あれから時が過ぎ、いつか身体のケアを理屈からきちんと学びたいと思っていたとき、私は日本リンパ協会のリンパスペシャリスト講座に出会いました。
なんと私自身もリンパケアを継続することで、いつのまにか35度台前半だった平熱が
36度台後半に上がり冷え性が改善し、温かい手になりました。
体温が1度上がるということは、基礎代謝量は13%~15%上がり、痩せやすい体になり、免疫力が5~6倍アップすると言われています。
講師となった今では、自分自身の経験を活かし、結果、講座のなかで受講生の皆様の嬉しい変化を実感しています。
身体をケアすることの効果って、やはり素晴らしいし、ひとの身体の回復力たるやすごいので、これから更にリンパのこと、身体のこと、筋肉のこと、骨格のこと・・・
などなど、を学んで、皆様に伝えていきたいので、日々勉強中です。
人の身体の回復力を信じて、経験と知識をもとに確かな手技を行える、
そんなセラピストが今後も日本リンパ協会からたくさん育まれると、私は信じています。
【2016年~2018年 認定講師コラム】