症状改善リンパケア 〜ぜんそく対策〜
ぜんそくとは
ぜんそくは、気道(空気の通り道)に炎症が起こることで、咳・痰・息苦しさ・呼吸時のヒューヒュー音・胸の圧迫感などの症状が現れる病気です。
原因は、ダニ・ハウスダスト・ペット・花粉・食べ物によるアレルギーのほか、たばこ・過労・ストレス・感染症・大気汚染など、さまざまです。
また、甘いものやこってりした食事を好む人に多いともいわれています。
食事のポイント
体の代謝を整え、老廃物を排出しやすくする食材として、
フキノトウやフキがおすすめです。
また、黒こんにゃく・ごま・黒豆・小豆・ごぼう・大根・梅干し・れんこんなどもよいでしょう。
避けたい食品は、生卵・果物の摂りすぎ・アルコール・砂糖・たばこです。
筋肉のケアと呼吸
ぜんそくのある人は、胸・首・背中の筋肉が硬くなっていることが多いので、まずはこれらをゆるめることを意識しましょう。
肩甲骨の内側には**菱形筋(りょうけいきん)**という筋肉があります。
ここが固くなると呼吸が浅くなりやすいので、肩甲骨をゆっくり動かしたり、内側をやさしくほぐしたりしてみましょう。
さらに、脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)も固くなりやすいため、背骨の外側3センチほどの部分をやさしく押すようにし、最後にリンパを流すようにマッサージすると効果的です。
当協会のホームリンパケア講座やセラピスト講座でも、この方法は基本の一つです。
セルフケアが難しい場合は、家族やパートナーと交互に行うのもおすすめです。
このケアで背中の筋肉がほぐれ、呼吸が楽になったという報告も多く寄せられています。
首・胸まわりのケア
背中だけでなく、首・肋骨のまわり・腹部・鎖骨周辺に硬さを感じる場合もあります。
その部分をやさしくほぐし、リンパ節に向かって流すようにするとより効果的です。
首が硬いときは、ジェルを使って胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)をやさしくほぐすとよいでしょう。
また、鎖骨の下から脇の下にかけて、四本の指で軽くさするようにケアすると、胸の緊張が和らぎやすくなります。
首の前面や喉元は避けて行いましょう。
首の冷えも大敵なので、寝るときにタオルを巻くのもおすすめです。
胸からおへその上あたりまでを、脇の下に向かってやさしくさすると、筋肉がゆるみ、症状の軽減につながります。
治療とセルフケア
ぜんそくの治療では、ステロイド吸入薬が使われることがあります。
これは症状を抑える効果がありますが、**長期間使用すると副作用(高血圧・糖尿病・骨粗しょう症・胃潰瘍・感染症など)**が出ることもあります。
そのため、医師の指導のもとで使用しつつ、日常的なセルフケアや生活習慣の改善も大切にしましょう。
ぜんそくは全身のバランスに関わる病気です。
正しい食事・十分な休養・ストレスケア・リンパケアを通じて、体全体を整えていきましょう。


