〜身体の回復力をみつめて〜 連載第2回

私はリンパを学ぶ以前に学生時代の経験から筋肉に関心を持っていましたが、セラピストや講師として活動していくなかで筋肉の勉強が必要になりました。それは効果的な施術のため、安全な施術のためです。
たとえ家族のため、自分のためのリンパケアであっても、筋肉についてある程度の知識があるほうが効果的に安全にできていいですよね。
筋肉を勉強しようと解剖学書を開くと、人体図などがでてきますし用語が難しくてどうしてもとっつきにくくなってしまいますが、ここではなるべくわかりやすい言葉・表現で筋肉について解説させていただこうと思っています。

まず筋肉とは、筋原線維が集まってできた筋繊維という収縮することのできる細胞が集まってひとつの活動を行うようになったものです。筋肉は横紋構造のある横紋筋と横紋構造のない平滑筋に分けられます。
横紋筋はひとつ以上の関節を越えて骨と骨に付着することにより関節を動かし運動を可能にする「骨格筋」と、心臓を動かす「心筋」に分けられます。一方、「平滑筋」は血管や内臓などの壁をつくるので、内臓筋ともよばれています。
このなかで意識的に動かせる筋肉は骨格筋だけです。リンパケアで私たちが扱うことができるのは骨格筋になります。
骨格筋は体重の40~50%を占めていて600以上の筋肉があるといわれています。その役割は運動機能・姿勢の保持・体温維持・内臓の保護などで、動かなくても常に使われている・機能しているということがわかりますよね。

筋肉の凝っているところは血流が悪く、リンパの流れも滞りがちになっていることは、講座でも講師からお伝えしていますが、筋肉の位置や形状把握ができるようになると、筋繊維や筋膜を痛めることなくより効率的にケアできるようになります。

また筋肉は立体構造なので表面の筋肉もあれば奥にも筋肉があり、4層に分かれています。私たちは大きく浅い表面上の筋肉ばかり意識しがちですが、意外と違和感の原因になっているのは奥にある小さめの筋肉です。そういうところも意識して深い押圧・浅い押圧ができると短時間でもより効果的なリンパケアができるようになりますよ。

次回からは施術のポイントになるおすすめ筋肉を、各パーツ毎に簡単にですが書かせていただきますのでお楽しみに。