症状改善リンパケア 〜 薄毛、抜け毛対策 -パート2- ~

原因③ 頭部の冷え
 冷えるとその部位は硬くなります。筋肉が硬くなると、原因の①と同様に、血流不足やリンパ液の流れが悪くなります。頭部は入浴の際も出したままなので温めるのは難しく、ストレッチもしない部位なので、筋肉を鍛えるのも難しいですね。特に冬は、外出する際に帽子をかぶるなど、冷やさないように心がけて下さい。また、血流をよくすることも重要なので、①のケアを行いましょう。

原因④ 出産・加齢
 髪は女性ホルモンの影響を受けます。女性ホルモンの分泌量は年齢と共に減少を続け、増やすことはできませんが、運動やリンパケア等で代謝を良くすることで、女性ホルモンにも良い影響を与えることが期待できます。
なお、ケアをするときは内くるぶしから指3本上と足裏と甲がポイントになります。内くるぶしから指3本分の部位を押圧してみて、痛みを感じる、または気持ちがいい、など感情が揺さぶられる場所を探してよくほぐしましょう。

原因⑤ 腎臓・肝臓機能の低下
 髪のトラブルは頭皮や毛髪だけの問題ではなく、体内の健康状態と密接な関係があり、中でも深い関わりがあるのは肝臓と腎臓。血の貯蔵庫である肝臓が不健康だと、血の不足や血流不足を招いて髪のトラブルにつながります。また、髪は「腎の華」といわれていて、生命力の源である腎臓とその周辺が健康なら、丈夫な髪が育つと考えられています。腎臓は年齢とともに自然と衰えていくため、加齢によって髪の元気も失われてしまうので④ともリンクしています。
肝臓の効果的なケアは、後頭骨ラインの押圧 ※リンパケア検定2級 p96 リンパケア検定1級 p141 参照
背中の筋肉の押圧(胸椎の8番~10番の押圧+リンパ流し 腎臓の効果的なケアは胸椎の11番、12番)
※リンパケア検定2級 p131~132  リンパケア検定1級 p47・p170~174 参照

原因⑥ 生活習慣
睡眠不足や夜更かし、過労、薬の副作用、パーマ液やシャンプー液の使い過ぎ、偏った食生活(砂糖、コーヒー、清涼飲料水、果物の摂りすぎ)なども大敵です。薬の副作用で薄毛になりやすいのは抗がん剤以外に、降圧剤、高脂血症の薬、中枢神経用薬、経口血糖降下剤、痛風の薬、骨代謝改善剤、内服抗真菌剤、抗結核剤、ホルモン剤、インターフェロン製剤、緑内障・高眼圧症の薬、抗甲状腺剤、抗リウマチ剤、血液凝固阻止剤などがあります。また、ほとんどの薬は身体を冷やす作用があるので、血流不足やリンパ液が鬱滞しやすくなり、①の理由により薄毛などの原因になります。
成長ホルモンの分泌は午後10時~午前2時に最大になるので、夜はなるべく早めに寝ることを心がけましょう。成長ホルモンは日中の心身の疲れ、ストレス解放、組織の修復、老化の進行を抑制します。不眠症の方は、薬を徐々に減らし、足のリンパケア※1と三叉神経節を優しくほぐす※2ことがお勧めです。
※1 リンパケア検定2級 p137~143 ※2 リンパケア検定2級 p100 参照

いくつになってもあきらめない皆様を応援します!