症状改善リンパケア 〜歯の不調〜

最近は歯の不調に関するご相談も多いようです。
歯の不調は、歯磨き不足だけで起こるものではありません。
①過度のストレス ②カルシウム不足 ③腎虚(泌尿器、生殖器、腎臓の弱り)
などが原因となっている可能性がありますので、その解説や対策をお伝えします。

講演会場等で机上に主催者様がお水をご用意して下さるのは、大勢の人を前にすると多少の緊張があり、唾液が出にくくなるからです。ストレスなどによって、交感神経が優位になりすぎると唾液の分泌が少なくなります。

自律神経とは、簡単にいうと、オーケストラの指揮者のような役割です。
身体を構成している細胞が行っている生命活動を管理して、体内の状態をコントロールして、全身が指令を受けられるようになっています。
自律神経には身体を緊張状態にする交感神経と、リラックス状態にしている副交感系統があります。どちらかの神経が優位に働くと、もう一方は劣勢になるというようにバランスをとっています。
がんばりすぎや緊張、過度のストレスがある人は、交感神経が優位になりすぎて唾液の分泌量が少なくなると、細菌の働きや繁殖を高めるので、虫歯になりやすくなります。ストレスの原因を取るのはなかなか難しいとは思いますが、先ずはストレスに気がつくことが大事です。

ストレスを緩和させるリンパケアとしては、全身がお勧めですが、特に、肩甲骨の周りの筋肉をほぐし肩甲骨から鎖骨の上までのリンパケア、頭の筋肉ほぐし+リンパケア。手のひらのほぐしとリンパケアを行いましょう。緊張でお腹が不調になる人は腹部のリンパケアもやってみましょう。

食事の改善も必要です。歯は身体から唯一露出している骨です。骨といえばカルシウム。歯が弱い人は、甘い飲み物や食べ物、酸性食品を多く摂るので、カルシウムが不足しがちです。甘いものは控えて、ゴマ、小魚、大豆、切り干し大根、たくあん、海藻、ニンジン、レンコン、ごぼう、玉ねぎがお勧めです。

実は、カルシウムを十分に摂っただけでは歯や骨が丈夫になるとは限りません。食事から摂ったカルシウムは、ビタミンDの働きを借りなくては吸収されません。ビタミンDは、肝臓と腎臓の作用で活性化されることによって初めてカルシウムを骨に導くことができます。
つまり腎臓が弱っていると、いくらカルシウムをとっても吸収されにくくります。

腎虚とは、泌尿器、生殖器、腎臓の弱りで、歳とともに弱りやすくなります。対策としては、薬の常飲、農薬や添加物、洗剤など、人工的な毒を極力体内に入れないことです。
「腎」を補うお勧め食品は、「黒いもの」 「根菜類」 「ねばねばした食べ物」です。黒木耳、黒米、黒豆、玄米、しいたけ、栗、海藻、ひじき、小豆、里芋、羊、胡桃、百合根、松の実、枸杞子、ナッツ系やお魚など。下半身の筋力不足もネックとなるので、スクワットやウォーキングは意識して行いたいところ。 リンパケアでは、頭部では、こう頭骨ライン(リンパケア検定2級p96参照)がポイントです。後頭部の外側から数えて指2本目位のところをほぐして、頭頂部から首にリンパ流しをしましょう。背中では、腰とその上のあたりを押圧して、鼠径部にあるリンパ節に流します。腰湯などもお勧めです。また、日ごろから、鼻の下もよくほぐしておきましょう。