四季のリンパケア~最終回~

~春夏秋冬 季節は巡り、その時々で私達の身体の状態もそれに併せて変化します。
それぞれの季節にお勧めの施術部位はどこでしょうか?〜

昨年の「リンパ通信秋号」から始まった、「四季のリンパケア」というコラムでは、秋、冬、春、夏と、それぞれの号を通して、食とリンパケアについて書かせていただきました。
今回で最終回となりましたので、お勧めのリンパケアをまとめてみました。
ちなみに、その季節の影響を受けやすい部位としては、東洋医学の考えをとり入れております。

秋は、肺を整える季節であるということが云われています。
肺は、悲しみや憂いの感情を担当していると考えられていて
①鎖骨下から胸郭までのリンパケア 
②胸椎3番から6番までの押圧や筋肉ほぐしと、その付近のリンパケアを行うことがお勧めです。

冬は、腎臓、副腎、泌尿器、性機能や排卵・月経などの生殖機能、骨の発育や維持、歯・髪などに影響がある季節と云われています。
①足のリンパケア、特にくるぶし周りやふくらはぎ、足裏のケア。
②頭部では、こう頭骨ラインのリンパケア。特に、後頭部の外側から数えて2番目のところがポイント。
③背中では、胸椎11番と12番の押圧とリンパ流しがお勧めです。

春は、肝臓や胆のうなどその周辺も含めたものが影響を受けやすくなると云われています。
①肩や肩甲骨のリンパケア。
②頭頂部のほぐし+首にかけてのリンパ流し。
③ふくらはぎの真ん中をほぐす+膝窩までのリンパケア。
④みぞおちほぐし。
⑤肋間下八の字ほぐしと八の字流し。
⑥胸椎4、8、9、10番の押圧とリンパ流しがお勧めです。

夏は、心臓機能や心の働きが影響を受けやすい季節と云われています。
①首肩のリンパケア。 
②胸周りのリンパ流し。
③鎖骨のリンパケア。
④肩甲骨ほぐし+リンパ流し。 
⑤胸椎2~6番の押圧とリンパ流しがお勧めです。
ざっくりとまとめさせていただきましたが、自分の身体のほとんどの不調は自分で治せるということを知っていただきたいのです。
なぜなら、自然治癒力というものは、皆様が思っている以上に大きな力を発揮するからです。もちろん、悪い食生活や生活習慣も改めていくことは肝心ですね。いくつになっても諦めない皆様を応援しています。

※胸椎の順番は上から数えます。
※手技は「リンパケア検定2級」「リンパケア検定1級」テキストをご参考にされてください。