症状改善リンパケア 〜胃の不調対策〜

胃は身体の中央にあり、飲食したものを消化吸収する働きを担います。
この働きによって全身に栄養とエネルギーが送り込まれ、健康な身体を維持しています。
しかし、食欲不振や消化不良、胃痛、下痢などさまざまな不調が起こりやすい臓器でもあります。
生まれつき胃が弱い人もいますが、精神的なストレス、運動不足、昼夜逆転の生活、食べ過ぎ、
動物性食品、添加物、砂糖、冷たい飲食等の摂り過ぎなどの原因で不調になることがあります。
あまり汗をかかない、冷え症、低血圧の人などは、特に夏に体調を崩しやすくなります。
また、胃は食べ物をエネルギーに変えてゆく働きがあるので、胃の不調は体力の低下にも直結します。

身体は、湿度の高い環境が苦手なので、特に梅雨時期は障害が起こりやすいですし、うまく発汗ができないと、身体全体に熱がこもり、冷房や冷たい飲み物を欲するようになります。
これを夏の間中続けてしまうと、胃の温度が下がり働きも衰え、食欲がなくなるなどの夏バテ症状が出てしまうので、適度に運動やリンパケアなどをして発汗しましょう。

お勧め食材としては、梅干し、よもぎ、はちみつ、ごま、アロエ、タンポポ茶、イチジク、野菜(じゃがいも、トマト、大根、里芋、しょうが、しそ、みつ葉、春菊、せり、キャベツ、かぼちゃ、ニラ)等。
NG(不向きな)食品は、肉類、卵、油っぽい魚、甘い物、冷たい物、カフェイン、チョコレート、チーズやヨーグルト、クリーム類などの乳製品、果物(パイナップル、バナナ、柿、梨)、インスタント食品や加工食品、揚げ物、清涼飲料水、アルコール、刺激物等。

リンパケアを行う場合、4つの方法をお勧めします。
① 頭と足のリンパケア。
頭と足という、末端のリンパケアがお勧めです。
発汗がうまくいかないと上半身に気が溜まり、頭痛・不眠・動悸などの症状がでてきます。
② 腰回りのリンパケア。腰椎の筋肉を緩め、鼠径部に流す。
③ 胸椎のリンパケア。特に胸椎4番~7番(リンパケア検定公式テキスト1級P46,47参照)を押圧して
腋窩へのリンパ流しを行う。
④ お腹のリンパケア。 みぞおちや肋間、おへそ周りのほぐしとリンパ流し。
※ケア詳細につきましては、セルフケアでは、「リンパケア検定公式テキスト2級」、
人に行うケアでは、「リンパケア検定公式テキスト1級」参照

運動や入浴時にバスタブに浸かって発汗する機会をつくる、全身のリンパケア等、新陳代謝を良くすることを意識して過ごすようにしましょう。胃薬などに頼るのはもっての外です。食事回数が多いのもNGです。食べ過ぎの場合は、2~3日の絶食もお薦めです。
ストレスは、直接的に胃の不調を招きやすく、疾患(急性胃炎、機能性ディスペプシア、胃潰瘍など)の原因の1つになることがあります。完全なストレスフリーになるのはなかなか難しいことですが、「ストレスとうまく付き合う」ことを大切にしましょう。
また、冬に胃が不調になりやすい方は、春夏の過ごし方が大切です。上手く発汗してデトックスしやすい身体作りをして、胃を冷やさないように、つとめて温かい飲み物や食べ物を摂ることも重要です。