四季のリンパケア~春~

〜春夏秋冬 季節は巡り、その時々で私達の身体の状態もその季節に併せて変化します。
春にお勧めの施術部位はどこでしょうか?〜

東洋医学の考え方ですが春は、五臓のうち「肝」が影響を受けやすい時季といわれています。
肝とは、肝臓のみならず、胆のうなどその周辺も含めたものを指しています。
肝の役割は、全身に氣と血を巡らせること!そこがうまく機能すると、呼吸がスムーズで気持ちも穏やかになります。

逆に、肝が疲れると、さまざまな不調となって表れやすいのです。
イライラ、情緒不安定、集中力の低下、不眠、頭痛、体臭、痔、生理痛、目の不調、自律神経の不調、けいれん等筋肉の運動障害、肋骨の痛み、なかなか起きられない、やる気がでない、吹出物、爪の不調、右の肩や肩甲骨のコリや痛みといった状態も肝臓の疲れのサイン。
顔のツヤがなくなる、眉間のしわ、顔の紅潮なども判断材料になります。

お勧めの食品としては、肝臓の細胞の回復を促進する「タウリン」が豊富なイカ、貝類、白身魚、しじみ等。
その他、ささみ、卵、大豆、くるみ、ゴマ、果物(苺、梅、金柑等)、野菜(蕗の薹、ブロッコリ、ピーマン、かぶ、大根おろし、山芋、ネギ、牛蒡、里芋、レンコン、レタス、かぼちゃ、ビワの葉や種子、玄米、蕎麦、きび、あわ、ひえ、などなど。

NG(不向きな)食品は、揚げ物、チョコなどのスイーツ、肉や乳製品など味が濃くて脂っこい物、加工食品、砂糖など。

生活習慣としては、お酒やたばこ、美食や過食、夜更かしは、もっての外です。
さらに気を付けたいのは、心の状態です。心と身体は繋がっていて、特に怒りは、肝臓を疲弊させます。

人は自然界など、人以外から被ることには怒りませんが、他人から被ることには怒りがちです。
いかに、人を許せるか否かによって、自分の身体に返ってくるものです。

お勧めのリンパケアもいくつかお伝えします。
①肩や肩甲骨のリンパケア
②頭頂部のほぐし+首にかけてのリンパ流し
③ふくらはぎの真ん中をほぐす+膝窩までのリンパケア
④みぞおちほぐし
⑤肋間下八の字ほぐしと八の字流し
⑥胸椎4、8、9、10番の押圧とリンパ流し 胸椎の順番は上から数えます。

手技は、検定2級1級テキストなどをご参考にされてください。
「肝」は、感情やメンタル、ホルモンバランスや美容面とも関わりがあるので、女性は特に、しっかりと整えたいものです。

これからの季節も、健康な身体で春を上手に迎えましょう!