〜身体の回復力をみつめて〜 連載第7回

今回のテーマは腕・手についてです。

腕は上腕・前腕とありますが、複雑な動きができるように肘関節での屈曲・伸展のほか、回内・回外とよばれる回旋もしています。つまり他の身体の箇所よりもより複雑な動きが可能な構造になっていると思ってください。

手に違和感や痛みがある場合は、手関節や手自体の神経障害が考えられるほか、頸椎などの神経が圧迫されている影響がでることもあります。
また、手は現在の自分を表しているともいわれていて、突き出た脳という表現をされることもあります。
そこから、手のリンパケアは心の癒しにもつながるといえます。

肘関節に働く上腕の筋肉は、上腕二頭筋・上腕筋・上腕三頭筋・肘筋・烏口腕筋など。
「リンパケア検定2級」テキストP127⑥⑦⑧上腕筋内側・外側・三角筋前部から腋窩へのリンパケアでケアします。
また前腕は前腕に位置しながら肘関節に働く回外筋・円回内筋などと、手関節・手指に働く伸筋群と、屈筋群があります。前腕はp126⑤前腕筋内側と外側のリンパケアでケアします。
手のひらは特に母指球のところがこりやすいので、短母指屈筋・母指内転筋などを意識しながらほぐすとよいでしょう。手のひらをほぐすと全身の血流もよくなるといわれています。

手の骨間筋をほぐすのもむくみ解消には効果的です。p125③手の甲ほぐし・④手のひらほぐしを参考に。

参考文献:
「リンパケア検定2級」日本リンパ協会著 評言社出版
「クリニカルマッサージ」医道の日本社
「筋肉のしくみ・はたらき事典」西東社

【2016年~2018年 認定講師コラム】