症状改善リンパケア 〜 薄毛、抜け毛対策 -パート1- ~
若い頃は髪の毛が多かったのに最近薄くなってきた、抜け毛が増えてきた等、抜け毛や薄毛で悩んでいる方は少なくありません。そのようなお悩みは、特に歳を重ねると増えてくるようですね。
髪の毛の寿命は5年ほどです。健康な人でも1日70~80本ほど抜けますが、同じ本数が生えてくるので多少の抜け毛は心配ありません。
季節の変わり目も抜け毛が増えますが、こちらも生理的な現象なので問題はありません。
ただし、抜け毛が細くて短いものが多い、起床時や洗髪の時にいつもより増えてきたときは心配です。
中医学では髪の毛は「血余」(けつよ)といい、血液の一部と考えられていて、血液や血流の状態に左右されますし、内臓の疲れも関係しています。
リンパケアの手技で、熱心にケアをされて効果を実感される方も多くいらっしゃいます。
原因① 悩みやストレスフル、頭の使いすぎ
悩みが多い人、頭脳労働をする人などは筋肉の緊張状態が長く続くことで、頭部の筋肉が疲労して硬くなり、筋肉とその周辺の血管や神経が圧迫され、血流不足やリンパ液の鬱滞などが起こります。それにより、リンパ液が鬱滞すると老廃物が排出されにくくなります。又、頭皮の血流が滞ることで皮膚の細胞に十分な栄養が行き渡らず、酸素不足が起こり髪の成長が阻まれて薄毛になりやすいようです。
「頭の筋肉ほぐしとリンパ流し」(※1)を行いましょう。顔のリフトアップや白髪予防も期待できます。
ケアのポイントとしては、頭皮をケアするというよりも、頭部の筋肉(※2)をつかむことをイメージして行いましょう。また、「強く」というよりも「深く」指をあてることをイメージしてみましょう。なお、濡れた髪でマッサージを行うと、キューティクルが剥がれてしまうリスクがあるので、髪が乾いている状態で行いましょう。
※1 リンパケア検定2級 p94~98 リンパケア検定1級 p138~142 参照
※2 リンパケア検定1級 p54・55 参照
原因② 栄養不足
髪の毛の材料となるタンパク質が不足することも原因として挙げられます。タンパク質はご存知の通り、肉や魚介類に多く含まれていますが、動物性脂肪の摂りすぎ、肉食過多は男性ホルモンが過剰に分泌されるので、若ハゲにつながります。
また、亜鉛は細胞分裂に必要なので、亜鉛不足になると正常なヘアサイクルを保持できなくなります。
(亜鉛を多く含むものは魚介類、肉類、藻類、野菜類、豆類、ナッツ類など)
ビタミンEは血流促進作用があり、毛根細胞に栄養を送ってくれるので、不足すると頭皮にデメリットがあるばかりか、外見も老けて見える原因になります。
(ビタミンEを多く含むものは植物性の油脂やナッツ類、魚類、大豆製品など)
なお、貧血も原因になる可能性が大きいので、鉄分不足は髪には大敵です。鉄分はなるべく魚介類や海藻などから吸収しましょう。意外ですが大豆にも鉄分が多く含まれています。
また、カフェインは鉄の吸収を阻害するので、食事中や食後すぐにコーヒー等を飲むのはやめておきましょう。
逆にビタミンCは鉄の吸収を助けてくれます。例えしっかり栄養を取っていても、胃腸の調子が悪いと吸収されません。その場合は胸椎の4番~10番の押圧+リンパ流し(※3)を行いましょう。
※3 リンパケア検定2級 p131~132 リンパケア検定1級 p47・p170~174 参照
*次号に続きます*