症状改善リンパケア 〜歯の不調〜
歯の不調とその原因
最近は、歯の不調に関する相談も増えています。
歯の不調は、歯磨き不足だけではなく、以下のような原因で起こることがあります。
- 過度のストレス
- カルシウム不足
- 腎虚(泌尿器、生殖器、腎臓の弱り)
今回は、それぞれの原因と対策についてお伝えします。
ストレスと唾液の関係
講演会などで主催者が水を用意してくれるのは、緊張で唾液が出にくくなる人がいるためです。
過度のストレスにより交感神経が優位になると、唾液の分泌が減り、細菌の活動が活発になって虫歯のリスクが高まります。
自律神経とは
自律神経は身体のオーケストラの指揮者のような役割です。
全身の細胞の生命活動を管理し、体内の状態をバランスよくコントロールしています。
- 交感神経:身体を緊張状態にする
- 副交感神経:身体をリラックスさせる
どちらかが強く働くと、もう一方は弱くなるため、バランスを意識することが大切です。
ストレスを緩和するリンパケア
ストレスによる歯の不調には、リンパケアも有効です。
特に次の部位を意識するとよいでしょう。
- 肩甲骨周りの筋肉:肩甲骨から鎖骨の上まで
- 頭部の筋肉:頭の筋肉をほぐしてリンパを流す
- 手のひらの筋肉:ほぐしてリンパを流す
- 腹部:緊張でお腹が不調な場合
食事とカルシウム
歯は身体から唯一露出している骨です。
歯が弱い人は、甘い飲み物や酸性の食品を摂りすぎてカルシウム不足になりがちです。
おすすめの食品は次の通りです。
- ゴマ、小魚、大豆、切り干し大根、たくあん
- 海藻、にんじん、レンコン、ごぼう、玉ねぎ
カルシウムとビタミンDの関係
カルシウムを摂るだけでは十分ではありません。
ビタミンDの働きで初めて骨に吸収されます。
さらに、腎臓の機能も関係するため、腎臓が弱っていると吸収が悪くなります。
腎虚と生活習慣
腎虚とは、泌尿器・生殖器・腎臓の弱りのことです。
歳を重ねると起こりやすくなります。
対策
- 薬の常用、農薬や添加物、洗剤など人工的な毒を極力避ける
- 「腎」を補う食品:黒いもの・根菜類・ねばねばした食べ物
- 例:黒木耳、黒米、黒豆、玄米、しいたけ、栗、海藻、ひじき、小豆、里芋、羊、胡桃、百合根、松の実、枸杞子、ナッツ、お魚
- 下半身の筋力不足も腎機能に影響するため、スクワットやウォーキングを意識
リンパケアの具体例
頭部
- 頭骨ライン(リンパケア検定2級p96参照)をほぐす
- 後頭部外側から指2本分内側を押して、頭頂部から首に向けてリンパを流す
背中
- 腰やその上の部分を押圧し、鼠径部のリンパ節に流す
- 腰湯もおすすめ
鼻の下
- 日ごろからよくほぐしておくと、歯や口の不調緩和に役立つ

