症状改善リンパケア~疲れ目対策~


疲れ目の原因とケアについて

疲れ目の原因は、目の酷使だけでなく、ストレスや睡眠不足、酸素不足、貧血、肝機能の低下、そして頭や首のコリなど、さまざまな要因が考えられます。

特に注意が必要なのは、揺れる乗り物の中で本やスマートフォンを見ることです。このような状況では、眼球が振動に合わせてピントを調整し続けるため、想像以上に目に負担がかかります。
目のピントを調整する筋肉は、近くを見るときに収縮し、遠くを見るときに緩みます。そのため、オフィスなどで長時間パソコンを使用する場合は、意識的に遠くを見るなど、目を休ませることが大切です。

あまり知られていませんが、目のコンディションを整えるうえで「酸素不足」は重要な要注意ポイントです。
人の角膜は空気中の酸素を直接取り込んで呼吸しています。酸素は、目の栄養源であり、眼球を動かす筋肉を正常に保つために欠かせません。酸素が不足すると、ピント調整に必要な筋力が低下し、水晶体の弾力も失われることで、近視や老眼の原因になります。

最近では、マスク生活が続いており、無意識のうちに酸欠状態に陥りやすくなっています。これも目の不調の一因です。

また、ストレスや怒りなどにより交感神経が過度に優位になると、血管が収縮して血流が悪くなり、目に十分な酸素が届かなくなります。日常生活の中でストレスをためすぎず、気分転換やリラックス、軽い体操などを取り入れることが大切です。

酸素不足や目の酷使だけでなく、頭部に疲労が蓄積すると、三叉神経など首から上の神経に悪影響が出ます。
さらに、水晶体の新陳代謝が低下して濁りが生じると白内障のリスクが、眼球内の老廃物が排出されなくなると飛蚊症のリスクが高まります。
また、冷たい飲食物を頻繁に摂る習慣は、三叉神経のバランスを崩し、目の状態を悪化させることがあるので注意しましょう。

おすすめの食材と避けたい食品

目の健康を保つためにおすすめの食材は以下の通りです:

  • 玄米、ゴマ、海藻
  • 魚介類:アワビ、ホタテ貝柱、うなぎ、あなご
  • 野菜:ほうれん草、春菊、セロリ、せり、菊の花、人参、パセリ
  • 果物:ブルーベリー、ぶどう、プルーン、レモン

逆に、避けたい食品は以下の通りです:

  • ニンニク、甘い物、冷たい物、インスタント食品
  • 目が充血している時は、チョコレート、生姜、赤唐辛子は控えましょう。

目のリンパケア:5つの方法

リンパの流れを良くすることで目の不調を改善する方法として、以下のケアを試してみてください。

  1. 頭部のマッサージ:後頭部や頭頂部、生え際などの筋肉をよくほぐし、首へとやさしく流す。
  2. 眉の上のケア:指の腹や関節で、眉の上をやさしくほぐす。
  3. 頸椎のキワ:首の付け根、特に頸椎の周囲をやさしくマッサージする。
  4. 胸鎖乳突筋をつかむ:耳の下から鎖骨へ伸びる筋肉をつかんで緩める。
  5. 目元のケア:ピースサインを作り、開いた部分が目の両端にくるようにして、目尻から外側へリンパを流す。

※ケアを行う際は、専用のジェルを使うのが効果的です。

蒸しタオルでのケア

目の周囲を温めることで、血流が促進されて緊張が和らぎます。蒸しタオルを使う際は、電子レンジではなく、蒸し器や熱湯に浸して絞ったものを使用してください。

目は身体の状態を映す鏡

目は体内の状態を反映する敏感な器官です。特に眼球は毛細血管が密集しており、血液の状態がよく現れます。目の色が変わったり、クマができたりと、普段と違う変化が見られたら、生活習慣を見直すサインかもしれません。

なお、肝臓の機能が低下している人は、目にも不調が現れやすくなります。「四季のリンパケア」も参考にして、体全体のバランスを整えていきましょう。