リンパケアと季節の過ごし方4

立春も過ぎて、春めいてきましたが、お疲れの方はいらっしゃいませんか?

最近は、「春バテ」という言葉があるようです。
春のせいか眠くなりやすいのはよくあることなのですが、身体がやたらと疲れやすかったり、やる気が全く出てこなかったり...
暖かくはなってきていますが、まだまだ寒暖差が激しい日が続いていますね。

今年の冬は暖冬だったせいか、特に寒暖差が激しく、さらに気圧の変化も激しいので、自律神経は大忙し!
自律神経の乱れが春バテの原因とも言われています。自律神経は交感神経と副交感神経のスイッチの入れ替えを担っているので、バランスが崩れると、花粉症になりやすかったり、不眠になったりと大変です。

また、私がずっと勉強している東洋医学では、春先は肝臓の季節と言われています。
肝臓の働きは皆さんご存知ですか?
実は、肝臓はたくさんの仕事を担っていて、主なものでは、栄養の貯蔵と加工、解毒作用、胆汁の生成、ホルモンや古くなった赤血球の分解などなど!
そう。肝臓の働きもこの時期は特にピークに達して、疲れています。

東洋医学では「肝」は全身の気・血・津液(水分)を運んで、必要な場所に必要な分だけ運ぶ働きがあります。
筋肉とも深い関わりがあり、運動機能を司っているため、手足のしびれ・寝違いなどの筋違いや、けいれんなどの不調も...
そして、血管、筋肉の収縮・緊張をつかさどる交感神経にも影響が出ます。

色々な観点から見ても、「肝」が弱りやすくなっているので下記3つを心掛けて春を楽しく過ごしましょう!

1⃣お風呂に入って血行促進
 お風呂は水圧で全身に圧力が掛かり、血液やリンパの流れを促進するので、自律神経を整えるためにも、お風呂に入ってリラックスする時間を取ることは大切です。体温+4度の少し熱めのお風呂にゆっくり入りましょう。

2⃣食べ過ぎ・飲み過ぎにいつもより気を付ける。
 肝臓はカラダに入ってきた栄養を一手に引き受けて処理します。食べ過ぎ・飲み過ぎは大敵です。

3⃣夜中の1時~3時はしっかり睡眠をとる。
 この時間に肝臓は昼間の疲れをとるため休息します。ホルモンバランスは肝臓が夜にいかに休んだかによって変わります。ホルモンバランスが崩れるとお肌の調子が悪くなり吹き出物や肌荒れ、生理機能にも影響が出ます。

これから訪れる春の季節も楽しくいきましょう!

日本リンパ協会認定講師