好転反応について
好転反応とは、治療やセラピーなどの過程で一時的に起こる身体反応のことで、リンパケアでも起こります。
これは文字通り「好ましい方へ転ずる」ことで、体内の悪いところがよくなり始めたり、鈍っていた機能が働き始めたりするときなどに体調の悪化や不定愁訴などがみられます。こうした好転反応は、人にもよりますが1 ~ 2 日、長い場合は数日続きます。
好転反応で見られる症状には、次のようなものがあります。
1.弛緩症状
だるさや眠気、倦怠感、疲労感など
2.過敏・不快症状
便秘または下痢、痛み、腫れ、かゆみなど
3.デトックス症状
尿や便の量が増える、尿の臭いが強くなる、発汗、じんましんなど肌からの排泄物
4.回復症状
発熱、腹痛、吐き気、動悸、頭痛
このような症状が出たとき、リンパケアが原因で体調を崩したと思い、リンパケアをやめてしまう人もいます。
しかし、これはせっかくからだがよくなろうとしているのを止めることになります。
筋肉の硬化部位をほぐすと痛みが続くのはよくあることで、いわゆる筋肉痛と同じ意味です。
~「リンパケア検定1級」より~
2 級テキストでも触れたように、リンパケアを適宜に行うと副交感神経が優位になります。
すると、だるさや排泄が活発になるなどの反応が起きます。副交感神経が優位になると、白血球内のリンパ球が増え、その結果、ナチュラルキラー細胞(NK 細胞)が増えてきます。これはがんなど、病気にかかりにくいからだになっていることを表しています。
リンパケアによる免疫効果や免疫学の仕組みは[リンパケア検定2 級]p55も併せて参考にしてください。
このようにリンパケアを行うと、リンパの流れや血流がよくなり、代謝が活発になります。毒素などの排出を促す効果があります。
しかし、特別な理由がないのに、ずっとだるさが続いて、いつもと違った症状がある場合は、がまんしないで受診してください。「リンパケア検定1級」より
※なお、当講座での施術は自己責任になりますので、安全に無理しないで優しく行ってください。
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