四季のリンパケア~夏~
〜春夏秋冬 季節は巡り、その時々で私達の身体の状態もその季節に併せて変化します。
夏にお勧めの施術部位はどこでしょうか?〜
東洋医学の考え方では、夏は、五臓のうち「心」が影響を受けやすい時季といわれています。「心」とは、こころの働きのほかに、心臓機能も含まれます。
また、夏とは、5月の「立夏」から3か月間を指します。ちなみに、2022年の「立夏」は5月5日でした。
素問という古代中国で書かれた漢方の基本古典医学書には、「夏は陽気が満ちる季節であり、これをうまく調整していくことが重要」だと書かれています。大量に汗をかき、エネルギーを消耗する季節ですね。
特に酷暑は心臓に負担がかかります。
「心(心臓や心(こころ))」のトラブルがあると以下のような不調があります。
むくみやのぼせ、動悸・息切れ、不眠症、判断力や記憶力の低下、少しの運動で汗が出る、不整脈、胸の不快感や痛み、冷え症、便秘や下痢、疲れやすい、肩や首筋の強いコリ、味覚障害など。
その他に精神症状として、そわそわして落ち着かない、不安感、などが見られます。
ひどくなると、痴呆や発音障害など脳の病気も発症します。
見た目の症状としては、全体的に顔が赤い、むくんでいる、舌の先が赤い、爪の色が暗くなってきたり、指の幅が広がってきたりします。
このタイプの方が日常生活で気を付ける点は、寒さ・ストレス・喫煙・過労・便秘や、コレステロールを多く含む食べ物や高カロリー食品(バター・ラード・いくら・うに・たらこ・うなぎ・あなご・チーズ・アイスクリーム)の摂り過ぎ等です。
お勧めの食品としては、赤い食べ物(アズキ、人参、トマト、イチゴ、スイカ、イチジク・魚のはらわた・レバー)苦い食べ物(しそ、春菊、緑茶)その他、卵、ラッキョウ、牡蠣、しいたけ、きくらげ、牛蒡、レンコンなど
精神面が不安定な場合は、くるみ・うど・ホウレンソウ・ゆり根がお勧めです。
お勧めのリンパケアも5つほどお伝えします。
①首肩のリンパケア ②胸周りのリンパ流し ③鎖骨のリンパケア ④肩甲骨ほぐし+リンパ流し⑤胸椎2~6番の押圧とリンパ流し(胸椎の順番は、上から数えます。)
手技は、リンパケア検定公式テキスト2級、1級などをご参考にされてください。
心臓が弱い方は、ぬるめのお風呂での半身浴、ハードな運動を避ける、散歩やストレッチをする、などマイペースでのんびり過ごすことがお薦めです。無理せず焦らず、素敵な夏をお過ごしになってください。