リンパってなに?③
■リンパってどうやって流れるの?
血液の場合は心臓という強力なポンプがありますが、リンパにはそのようなポンプがないからです。
では、リンパはどうして流れるのでしょうか? また、「リンパの流れをよくしましょう」といわれたら、何をすればいいでしょう? リンパが流れるのは、主に骨格筋の運動によります。
したがって、筋肉を動かすことによって、リンパの流れがよくなるのです。
寝たきりになるとリンパの流れが悪くなり、むくんだりします。
呼吸もリンパを流しています。深呼吸をすると、深いところのリンパの流れがよくなります。
横隔膜も筋肉ですから、深呼吸をすると筋肉を動かすということにもなりますね。
リンパ管には弁がついていて、リンパが逆流しないようになっていますが、弁と弁の間の部分が収縮したり蠕動運動したりして、リンパはゆっくりと流れています。
リンパの流れは一方通行です。
また、腸の蠕動運動によってもリンパは流れています。
さらに、外部圧、たとえばリンパケアなどによってリンパの流れはよくなります。
さきほども触れましたが、入院などで寝たきりになるのはリンパの流れにとって非常によくないので、入院することになってしまったら、深呼吸をすること、リンパケアをしてもらうことをおすすめします。
■リンパの流れに大敵なのは
冷え、食事、薬剤、下着、筋肉の状態、加齢などがリンパの流れに影響します。
まず、からだを冷やすような生活習慣はリンパの流れを悪くします。
リンパは冷えに弱いということを覚えておいてください。
ストレスがたまりやすい生活習慣を送っていると、リンパが滞りがちになります。
ストレスで心が冷えるとからだも冷え、体温が下がります。
逆に、からだが冷えると心も冷えます。
心とからだはつながっています。
リンパは冷えに弱いので、からだを冷やす食事よりも温める食事にすることも大切です。
出典元:「リンパケア検定2級」 池田ことみ
日本リンパ協会編著 監修 上馬場和夫
※記事の無断使用はお断りします。