リンパってなに?②

■リンパ液の成分

 リンパ液の内容は水分(血しょう成分)が大部分で、リンパ球、電解質、脂肪、老廃物などを含むほか、ウイルス、細菌、がん細胞、タンパク質(アルブミン、グロブリンなどの血しょうタンパク)などが入ってくることがあります。
 リンパ液を見たことがありますか? 皮膚に傷ができたときに、透明な液体が出てきますね。

あれがリンパ液です。やけどのときの水ぶくれとか、靴ずれのマメの中身などもリンパ液です。涙にもリンパ液が含まれています。
 毛細血管からしみ出た血しょうが細胞間の組織液となり、組織液はリンパ管に入ってリンパ液となります。 私たちのからだの中には、リンパ管の中継点となるリンパ節があります。「リンパ腺が腫れた」とか昔からいわれますが、リンパ腺というのは、正しくはリンパ節のことです。では、リンパ節とは何でしょうか?

 

■リンパ節は何をしてくれるの?

 リンパ節はリンパ系におけるフィルターということができます。
リンパ節は、リンパ管の中を流れてきた老廃物、異物や病原体をとらえて処理します。
リンパ節にいるマクロファージ(後述)などが老廃物や異物を食べ、免疫細胞(リンパ球のこと)は病原体の抗体をつくって攻撃します。「リンパ腺が腫れる」のは、リンパ球が病原体を見つけて戦っているからです。
 また、つくられた抗体はリンパ節から血管に入り、病原体がいる場所に行って攻撃してくれます。
水虫ができると膝の裏のリンパ節が腫れるとか、虫歯になると首のリンパ節が腫れるということがありますね。これは、それぞれのリンパ節でリンパ球が病原体と戦っているということです。
 リンパ節は、毒ヘビに噛まれたときにたとえると、毒がからだ中に回らないように要所で食い止める働きをしています。
 リンパ節は現段階ではからだに600~800個ほどあるとされています。主なリンパ節はどこにあるのでしょうか? 

すぐに思いつくのは脇の下(腋窩リンパ節)や鼠径部(鼠径リンパ節)でしょうか。
 耳の下(耳下腺リンパ節)、耳の後ろ(耳介後リンパ節)、顎の下(顎下リンパ節)など、体調が悪くなったときなどに腫れたりグリグリができるところがリンパ節です。

膝の裏(膝窩リンパ節)や肘の裏(肘窩リンパ節)にもあります。(リンパ節は第3章で解説)。

 

 

出典元:「リンパケア検定2級」 池田ことみ   
日本リンパ協会編著  監修 上馬場和夫
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