「食と健康」 タンパク質

「食」という漢字は、「人を良くする」と書きます。

五育の中で「体育 智育 才育 徳育 食育 、全て即ち食育なり」と、石塚左玄(※1)が唱えていました。
では、どのような食を選んだらいいのでしょうか。

→まめ(豆・大豆・納豆 →たんぱく質 イソフラボン レシチン)
→ごま(ゴマ・ナッツなどの種実類→カリウム マグネシウム 脂質)
→わかめ(ワカメ・昆布・海藻類→カルシウム ミネラル 鉄 ヨード 食物繊維)
→やさい(野菜→ビタミン ミネラル カルシウム 食物繊維)
→さかな(魚類→たんぱく質 DHA  EPA)
→しいたけ(椎茸・キノコ類 →ビタミンD B6 鉄 マグネシウム カルシウム 食物繊維)
→いも(芋類・根菜類→ ビタミンC 食物繊維)
→こめ(米→炭水化物 たんぱく質 食物繊維)

それらを中心に摂るとよいということです。
例えば旬の野菜、魚は美味しく、栄養価が高く、出盛りは価格も安いものです。

ところで、人間の身体から水分を除くと一番多い成分、それがたんぱく質です。
髪の毛 皮膚 血液 臓器 筋肉 リンパ液 酵素 ホルモンなど、たんぱく質は身体の材料に使われますから重要ですね。
毎日の必要量は通常、例えば体重50㎏の方は50g必要になりますが、妊産婦、授乳中の方、成長盛りのお子様、激しいスポーツをなさる方、シニアの方は、プラスアルファ必要になります。

そして、たんぱく質が不足すると、免疫力が落ち、疲れやすい、貧血になりやすいなど、リスクが大きいものです。
また、皆様ご存知のように、たんぱく質には、動物性、植物性がありますが、実は、比の値としては、一対一以上が望ましいのです。

例えば、ハムエッグ・サケ一尾・豚肉生姜焼き二枚位を頂くと、動物性たんぱく質が60g摂れるのに対して、植物性たんぱく質は、豆腐の味噌汁・パン一枚・ご飯二膳・納豆一パックでやっと20g前後摂れるのです。
つまり、植物性たんぱく質は、意識して摂らなくては足りないのが、現代の食生活です。
ちなみにアミノ酸スコア(※2)が百点満点なのは、大豆 卵 牛肉 アジ イワシ
ヨーグルトなどがありますが、この中で唯一の植物性たんぱく質が大豆です。

「まごわやさしいこ」を意識して、畑の肉といわれている大豆製品を特に上手に摂りいれたいですね。

 ※1明治時代の日本の医師・薬剤師であり陸軍で薬剤監、軍医。玄米・食養の元祖。
 ※2食べ物に含まれるタンパク質の量と必須アミノ酸のバランスを数字で表した指標。必須アミノ酸の数値が百に達しているものが質の良いタンパク質。