症状改善リンパケア 〜肥満症対策~
食事で摂った栄養素は体内で消化吸収されて、エネルギーとなりますが、消費されない余分なエネルギーは、体脂肪となって身体に貯蓄されます。これが過剰になると肥満につながります、肥満症にはデメリットがたくさんあります。
*肥満症のデメリット
① 高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病の原因となります。
また、これらの病気が重複して発症するメタボリックシンドロームとも密接な関係があります。
② 血管が傷つき、もろくなって動脈硬化を引き起こします。
③ 骨や筋肉にかかる負担が大きくなり、腰痛や関節痛などを起こしやすくなります。
④ 睡眠時無呼吸症候群や喘息など呼吸器疾患のリスクを高めます。
⑤ 心臓病や心筋梗塞、脳卒中などの病気を招きます。
⑥ 脂肪肝によって肝機能が低下すると、肝硬変、肝がんのリスクも高まります。
⑦ 乳がん、結腸がん、子宮内膜がんなどのリスクを増加させます。
⑧ 肥満度が高いほど死亡リスクが高まり、重度の肥満では寿命が約10年短くなるおそれがあります。
とにかく咀嚼をよくすることが大事です。(肥満に限らず、咀嚼不足はほとんどの病氣の原因につながります。)最低50回は噛むことです。しっかり噛むと、口から唾液が分泌されて食物を飲み込みやすくし、満腹感が増します。さらに細菌の繁殖を防止、体温調整までしてくれる優れものです。(筆者も咀嚼を意識して食事を行ったところ、1か月以内に48キロから4キロ減量しました)
食事は洋食ではなく、和食を基本にし、玄米を中心にすることがお勧めです。和食は土地に合った食事、民族に合った食事なので、私たちの体質を整えてくれます。
それ以外にお勧めの食品としては、野菜(特に根菜類)、きのこ、海藻、こんにゃくなどです。砂糖、果物、肉類、イモ類、ウリ類の過食を避けましょう。
適切な断食やプチ断食は、短期間で体重を減らすだけでなく、内臓を休めることで消化機能をリセットし、体内の老廃物を排出する効果も期待されます。現代人は食べ過ぎによる病氣が多いので、たまには絶食や小食の機会を設けて内臓の負担を減らしましょう。また、水分の摂りすぎには注意が必要です、番茶、玄米茶、ハトムギ茶、ハブ茶がお勧めです。清涼飲料水、アルコールはNGです。
日常的によく歩くことも重要ですが、膝に負担がかかって歩けない場合は、水中ウォーキングが良いでしょう。
もちろん入浴もお勧めです、お風呂の中では、身体中を押してみて、痛みがある部位を良くほぐしておくと、痛みが取れてリンパの流れが促進されるので毎日やってみる価値があります。
日本リンパ協会では、筋肉ほぐし+リンパ流しを推奨していますが、このケアは、血流を促進、体温が上がり、新陳代謝をよくし、デトックス効果、むくみ取り効果が多数報告されています。
ある日本リンパ協会の受講生の方は、当協会の1級テキストの手技をお手本にして、当時100キロ越えのご主人様に毎日ケアをされました。5か月後には30キロ減に。さらに、高血圧、高脂血症、痛風のお薬からも離脱できたと喜んでいらっしゃいました。食事療法では、2級テキストの和食がよいという記事を参考にされたとのことでした。
参考:リンパケア検定2級 P170~172 リンパケア検定1級 P112~196