症状改善リンパケア 〜不眠症対策~
不眠症とは、入眠困難・中途覚醒・早朝覚醒などの睡眠障害が続き、日中に倦怠感や意欲低下・集中力低下などの不調が習慣的に続く症状をいいます。
一般的に、神経質な方に多く、眠らないと体に悪い等と考えて神経を消耗させてしまいます。そして眠ろうとすればするほど余計に眠れないと言う悪循環に陥ります。神経症的な不眠症の方は、神経を沈めて、ゆったりとした気持ちになることが大切なので、眠れなかったとしても氣にしないようにしましょう。
薬の副作用やストレスも引き金になります。
睡眠導入剤や安定剤など、薬は全般的に不眠症になりやすいので、服用されている方は、徐々に離脱していくことが大切です。
就寝前にカフェインや刺激物、体を冷やすものを摂ることは避けましょう。不眠症の方は交感神経優位になっているので、寝る前に熱いお風呂に入ったり、明るい照明の寝室は、かえって交感神経を優位にしてしまいますので、温かめのお風呂+薄暗い照明の寝室がよいでしょう。
強い光は自律神経を乱すので、夜遅くにテレビやスマホなどを見るのは控えた方が無難です。
食べすぎることで自律神経が乱れ不眠の原因になります。たとえ眠れても眠りが浅くなりますので、就寝前の3時間は食べないようにし、小食を心がけましょう。
お勧めの食品は、タマネギ、ネギ、胡桃、小魚、黒砂糖、レタス、キャベツ、かぼちゃ、玄米等です。
生活習慣を整え、4つのリンパケアで改善をしましょう。
①頭のリンパケア
実は、腰の周りの筋肉が固すぎると後頭部も凝り、頭の筋肉も緊張したままなのでなかなか寝付けません。
頭部の筋肉は全てほぐし、特に硬い部位や動かない部位がないか確認しましょう。ほぐしたら、頭頂部からくびにかけて、優しくなでるようにケアします。
②三叉神経節ほぐし
中指でこめかみ(三叉神経節がある場所)をくるくると回すようにして、優しくケアします。この部位は優しくほぐすと副交感神経優位になる部位です。小鳥の頭をそっとなでるようなイメージです。
③腰のリンパケア
寝付きが悪い方は腰が凝って筋肉が硬くなっています。腰回りの筋肉を緩め、鼠径部に流していきます。
④足のリンパケア
不眠症の方は、足のリンパケアをすると寝つきがよくなったという報告が多いようです。ジェルをつけてコリをほぐし、ひざから下は膝窩、大腿部から上は鼠径部に流します。
※すべての手技は「リンパケア検定2級」または「リンパケア検定1級」参照