症状改善リンパケア~咳~

この時期、せきが出る方も多いのではないでしょうか。特に、せきが止まらなくなると本当に苦しいものです。

せきは、ちりやほこり、冷たい空気、ウイルス・細菌などの異物が体内に入ったとき、気管や気管支を守るために起こる反射的な反応です。つまり、体の防御機能のひとつです。

また、動物性の脂肪を摂りすぎた場合にも、せきが出ることがあります。日頃から小食を心がけることで、免疫力が高まるとも言われています。

食事でのケア:控えたいものと、おすすめの食材

せきが出ているときには、次の食材はなるべく控えるようにしましょう。

  • 豚肉
  • もち米
  • タケノコ
  • 生のブリ
  • 甘いもの
  • 果物の食べすぎ

代わりにおすすめなのは、次のような食材です。

  • れんこん、ふき、梅干し、ネギ、シソ
  • 梨のしぼり汁、大根の蜂蜜漬け
  • 飲み物は玄米茶、番茶、ビワ茶、スギナ茶など

ただし、食事療法はすぐに効果が出るものではありません。焦らず、ゆったりとした気持ちで続けていきましょう。

リンパケアで、せきをやわらげる

筋肉が疲れているとリンパの流れも悪くなり、せきが悪化することもあります。以下のようなリンパケアを取り入れてみましょう。

① 首の前側をやさしく流す

首の前の筋肉が硬くなりやすいので、ジェルなどを使い、あごの下から喉までを指全体を使ってやさしくなでるように上下になでてリンパを流します。せきがおさまらない場合は、鎖骨の上もよくほぐしましょう。

② 胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)をつかむ

首をうつむいて横を向くと、浮き出る太い筋肉です(左を向くと右側に出てきます)。この筋肉を、上から下に向かってやさしくつかんでいきましょう。口内炎の予防にも効果的です。

③ 首ほぐしリンパケア

耳の後ろの胸鎖乳突筋から首の後ろにかけて、まず耳の後ろあたりにジェルをつけ三指か四指でほぐします。首の前面は、上から下へ、ごくやさしくリンパ流しをしましょう。

④ 背中や鎖骨まわりも丁寧に

首から背中、肩甲骨上部にかけての筋肉を、反対の手でやさしくほぐします。肩甲骨のこりはストレスとも関係しているため、ストレスが原因のせきに効果的です。

鎖骨の端(肩に近い方)をつかむようにして、胸の中心(胸骨)に向けて指で押します。コリコリとした部分があれば、そこがリンパの滞りやすいところ。鎖骨の下も同様に押しながらよくほぐしましょう。背中と胸、両方のリンパケアを組み合わせると、より効果が期待できます。