代表理事より2021初夏

前回の会報誌にも書かせていただきましたが、昨年から世の中は風の時代に突入して、
私達を取りまく生活が大きく変わってしまいましたね。
時代は常に動いているので、元の世界に戻ることは基本的には殆どありません。

人々の考え方も、テレビの情報を信じる派、信じない派に大きく2つに分かれているようで、
宗教が違うくらいに分断してしまいました。

我々現代人はマスコミの力が作り出す当たり前や常識に縛られていて、その常識を疑わずに日々暮らしていくことは
楽なのかもしれません。しかし、常識的に行われていることを、1つ1つ立ち止まって考えて調べてみることは必要ではないでしょうか?

例えば、現在、手は消毒、除菌するのが当たり前、ということになっていますが、手の洗いすぎや消毒のしすぎはかえって逆効果になる可能性があります。過度な手洗いや消毒は、皮膚の常在菌(身体の内側と外側に存在する細菌や微生物の総称)にとっては大きなダメージになります。

本来、身体は内も外も微生物だらけです。
例えば、腸内細菌は大量に(約100兆個!)存在していることは、ご存知の方が多いことと思います。
それらの微生物が人体に必要なので、その微生物を排除しすぎることは、自分のバリア機能を下げてしまいます。
つまり、免疫力を高めることや感染予防の観点からみると、過度な手洗いや消毒をしすぎることは、軽い感染症に対して免疫力、抵抗力が無くなるので注意が必要です。

その他、イソジンのようなものでうがいをすることは、殺菌や抗ウイルス効果はありますが、
粘膜を傷めてしまいますし、常在菌にもダメージを与えますので、健康な方はお水でうがい程度がよいと思います。

また、現在はどこに行っても検温をしますが、体温はある程度高くないと、免疫力的には落第点です。
皆様ご存知の通り、ベストな体温は36.5度から37度で、それ以下だと病気またはアレルギー体質になりやすいということは、免疫学の常識です。
もちろんお店側の、「高熱の方は来ないで下さい」、という趣旨での検温なのは理解します。しかし、体温は低い方が望ましい的な錯覚をうけてしまいますが、体温がある程度高くないと免疫力も高まらない!ということを忘れないでいてください。
日々、ご不安にお過ごしの方もいらっしゃると思いますが、楽しく仲良くポジティブに暮らすことが免疫力を高めます。
皆様のますますのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。