〜身体の回復力をみつめて〜 連載第8回(最終回)

今回は足・脚についてです。

下肢とも呼ばれる部位ですが、足首から下を足、上を脚と呼びます。
足・足首・脚は身体の基礎として機能するため、姿勢に影響を及ぼします。また、足・足首・脚は姿勢から影響を受けます。

多くの動作は足・足首・脚の筋肉・関節の複雑な協力によって行われています。

足裏には手のひらと同様にたくさんの反射区や経絡があり、押圧することで様々な不調の改善に役立ちます。また、血流がよくなるとリンパの流れも改善するのでむくみの緩和にも効果的です。p137からの手順で押圧したり足指をケアしてみましょう。足裏は底測骨間筋に沿って押圧すると中足骨の位置も整います。

膝下については、くるぶし周辺、鵞足を丁寧にケアすることをおすすめします。
P139からの手順で前脛骨筋、腓腹筋、ヒラメ筋などを意識してリンパケアを行ないます。

大腿部は股関節に働く内転筋群、大腿四頭筋、そして大腿四頭筋と拮抗しているハムストリングス(大腿屈筋群)があります。どの筋肉も重要ですがp141からの手順で気軽にリンパケアをすることができます。大腿部はむくみを放置しておくとセルライトになりやすい部位ですので、こまめにケアしてくださいね。

足が健康だと自由に歩行・走る・登る・踊るなどができて、私たちの生活の質を良くすることができます。
足の筋肉を知っていただいてケアの参考にしていただければと思います。

「身体の回復力をみつめて」ですが、今回で最終回となりました。
難しい解剖学をわかりやすくお伝えするのは容易なことではなく、勉強されているセラピストさんには物足りない内容になってしまいました。それでもこのコラムを読んでテキストを開くきっかけになればうれしいです。

身体の声を聞いて、触れてリンパケアをしましょう。身体は応えてくれます。

身体の回復力を実感してくださいね。

参考文献:
「リンパケア検定2級」日本リンパ協会著 評言社出版
「クリニカルマッサージ」医道の日本社

【2016年~2018年 認定講師コラム】